■設定資料

■ 実験A 設定資料 ■
@ヒトカタ(Artificial Intelligence)


 旧来型の民主主義が崩壊し、巨大企業群の市場原理主義による支配体制がすっかり当たり前になった、そんな時代。
 企業の主力商品の一つ「AI(Artificial Intelligence:人工知能)」つまり人造人間(ヒトカタ)は、かつてよりずいぶん少なくなった「人」の、その代わりとなるかのように人々の生活に寄り添い、もはやなくてはならない存在となっている。


「アンドロイド」:
 機械の体を持つAI。ヒューマンフォーム・ロボットとも。
 機械の体とは言っても、そのほとんどは人間の義体にも使われる人工体組織で形成され、構造も重量も人間のそれとほとんど変わる事はない。ただし、AI(思考系)と動力(消化・循環系)はやはり、人と大きく異なる。


「ミニマム・アンドロイド」:
 アンドロイドの派生型。「ミニマムロイド(またはチャイルドロイド)」とも呼ばれる子供型小型アンドロイド。一般に、通常のアンドロイドよりも高価で、また機能を詰め込める容積も少ないため、性能面でも劣っている場合が多い。

 諸事情から、それでも「必要」とされたヒトカタであり、AIながら「子」として戸籍登録する事も可能となっている。


「ホログラム・アンドロイド」:
 「ホログラムロイド」とも呼ばれる、立体映像(ホログラム)で擬似的な体を構成するタイプのAI。
 実際の体を持たないおかげで安価でメンテナンスも容易だが、「実際に触れ合う事ができない」ためか期待されたほど普及せず、現在はそのコストパフォーマンスの良さ、投影機さえあれば複数の場所に存在できる利点を生かして、公共施設や大型娯楽施設などで活躍している。

 その映像投影技術は、一部のAIにも受け継がれている。



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「サーバ・AI」:
 現在開発が進んでいると噂される人造人間(ヒトカタ)。
 高度な情報処理能力と通信機能を持ち、多数のAIからの情報的要求を集約的に処理する能力を持ったAI。

 現在の人造人間、AIは脳処理能力の面ではすでに人間に近いレベルまで達していると考えられるため、このサーバAIはさらに「その上」を目指して開発されているとされる。
 人を超えた存在が生まれる可能性があるとして、倫理面に問題があるとも言われるが、利益を追求する存在である企業にそのような話は通用しない。


「バイオロイド」:
 現在開発が進んでいると噂される人造人間(ヒトカタ)。
 まだそれなりの部分で「機械」が残っているアンドロイドに対して、完全な「肉」の体、そして、人造人間のみでの再生・増殖(生殖)能力の獲得を目指して開発されているとされる。

 実現すれば新たな「生物種」の誕生とも言え、これも倫理面に問題があるとされるが、やはり企業にそのような話は通用しない。



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[ほのぼの日常系SFオカルトホラー]

 一風変わった感性を持ったAI(ヒトカタ)の女の子「ミミ」と、彼女を取り巻く人間達の、
どこにでもありながら、どこかちょっと奇妙な日常をどうぞ。

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